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「Tragedy Town -悲劇の街-」 裏話

どうも、お久しぶりです。tenoと申します。

毎作恒例、裏話のお時間です。

​今回は初めに2万字程度の小説に書き起こした内容なので

かなりストーリー重視です。そのため設定もかなりネリネりしてます。

安定のネタバレパラダイスですので、エンドロール後まで見てない方は

Uターンをお勧めします。

大丈夫ですか?始めますよ?

はい、では話します。まず彼らの名前についてです。

 

主人公の「クレイト」ですが、この名前は創造を意味する英語

「create(クリエイト)」から来ています。今回の物語の生みの親という意味です。

「タンジー」は作中にも登場しましたが、小さな黄色い花の名前です。

花言葉は「抵抗」「婦人の美徳」そして「貴方との戦いを宣言する」。

大好きなリグとの戦い、そして自らの殺意への抵抗を意味しています。

「リグ」は後悔を意味する英語「regret(リグレット)」から来ています。

タンジーのため悪魔と契約したこと、そのせいで結果的に彼らを巻き込み

自らも殺人鬼と成り果ててしまったこと。

今回の悲劇は彼が生んだと言っても過言ではありません。

優しい彼は後悔の念に苛まれたに違いありません。

「シュヴィア」は騎士を意味するフランス語「chevalier(シュヴァリエ)」

から来ています。彼は大好きな彼女を守るため悪魔に飛び掛かり、

その命を散らしました。まさに健気な騎士です。

名前の意味はこんなところでしょか。

 

実は初期ではシュヴィアは「ケイン」という名前の、

タンジーの部屋を教えてくれるだけのモブキャラでした。

しかし設定を練っていくうちに、「タンジーとはどこで出会ったんだろう」

という疑問が。そこで「施設では?」となり、「仲良し3人組じゃん」となり、

「絶対タンジーのこと好きだったじゃん」となりました。

そうなってくると、危ない場面できっと彼は身を挺して彼女を守ると確信。

「これは適当な名前じゃだめだ」ということで、メインキャラの1人に。

結果的にめちゃめちゃ良い子になりました。この子大好き。

続いて内容について。

今作では結末に打ちのめされた人もいるかと思います。

ハッピーエンドを期待していたという声も頂いています。

ですが、このお話はこれが最善だと思っています。

 

それはリグが「殺人鬼」だからです。

ゲームを進めていく上での目的は、「リグを救う」ことでした。

それは、どういう意味なんでしょう。

彼は「殺人鬼」と呼ばれていました。つまり、多くの被害者がいます。

殺し自体が彼の意思でなかったとしても、彼の「悪魔を呼ぶ」という

行動によって失われた命がたくさんあります。

彼は、償わなくてはなりません。きっと逮捕されても極刑は免れません。

では何が「リグを救う」ことになるのか。

クレイト、タンジー、シュヴィア。

彼らの中でその本当の意味に気付いていたのは、気付いていなかったのは、

一体誰なんでしょうね。

作中、「何か矛盾してないか?」「打ち間違えか?」「どういう意味だ?」

と思う場面がいくつかあったかもしれません。

その違和感の全てに、意味があります。(ただの凡ミス混じってたらごめん。)

彼らがそれぞれ何を思って行動していたのか、言葉を吐いたのか、

それはあえて伏せさせて頂きます。

正直、作っているうちにキャラに愛着が沸いてきて、

何とかハッピーエンドにできないか考えたこともありました。

ですが、愛着があるからこそ設定から変えることなんてできなかったし、

彼らの気持ちを捻じ曲げてまで動かすこともできませんでした。

「自分で決めたんじゃん何言ってんの?」と思うかもしれませんが、

ある程度決まるとキャラが独り歩きし始めるなんてザラにあります。

だから今回のストーリーを思いつきました。

作者の思い通りに進むのは、最初だけです。私の場合はね。

内容についてはこんな感じですかね。あとは考察してみてください。

最後にもう1度だけ、「きっとこれが最善でした。」

今作は前作「私のこと、ご存知ですか。」のような、何かを伝えたくて

作ったゲームではありません。ただの、彼らの物語です。

だから名前にも意味を持たせたし、それぞれの過去も描きました。

ただ彼らを見てあげてください。彼らの物語を。

「ゲームの意味」じゃなくて、「彼らの気持ち」を考察してください。

このゲームはそうやって遊んで頂ければと思います。

いやまぁ、その辺は自由でいいんですけどね。あくまで私の希望です。

またクソ真面目に喋りすぎました。文字ばっかですみません。

​このゲームで小説を読んだ気持ちになって頂けたら嬉しいです。

この度は、ゲームをプレイして頂きありがとうございました。

ではまた。

2021.01.24

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