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「「私のこと、ご存知ですか。」」 裏話

どうも、お久しぶりです。tenoと申します。

毎度のことながら、今回も裏話です。

​前回の制作から1年以上経っていることに衝撃を受けました。

あ、今回も心置きなくネタバレしますので、END2や追加された話を見てない方は

Uターンをお勧めします。

大丈夫ですか?始めますよ?

はい、では話します。

今回はノベルゲーム初挑戦でした。

元々物語を考えるのが好きなので、今までのRPGよりはサクサクできました。

ただ、絵が多いのなんの。信じられない肩こりと戦いながらの作業でした。

それでもこの物語を魅せるには、綺麗なイラストが必要だったので頑張りました。

絵本のような世界観が作れていたら成功です。

皆さんはEND2や「誰かの独白」、「私の答え」を見て、何を思いましたか?

何か心に残って頂けていたら、とても嬉しいです。

初めは、本編の内容だけでしたが、設定を作り込んでいくうちに色々増えました。

この物語は、きっと喰い鬼も幸せになるべき物語だったと思います。

プレイして頂いた皆さんも、ハッピーエンドを望んでいたのではないですか?

誰がどう考えても、青年の記憶を消さず、共に過ごすことが

一番幸せな結末だと考えたはずです。

 

ですが、それではダメだったんです。

誰でもわかるハッピーエンドを用意してしまったら、

エンディングに辿り着いた時、

「よかったね。良い話だったね。」で終わってしまいます。

それでは、意味がないんです。

用意されているはずの、誰もが望む結末が用意されていなかった時、

その時初めて、物語の内側を見ようとします。

彼らの背景を、心情をより深く知ろうとします。

その瞬間に、これは貴方の物語になるのです。

そして真実を知った時、どうしようもない気持ちになる。

それを、私は感じてほしかったんです。

 

このゲームを通じて、深い悲しみを与えようとは思いません。

ただほんの少し、皆さんの心に引っ搔き傷を残せたら、

このゲームを作ってよかったということです。

報われるべき人が報われる世の中ではないこと。

しかし、必ずしもそこに悪意が存在するわけではないこと。

この物語に悪役はいません。

だからこそ、どうすればよかったのかなんてわかるはずがないんです。

 

私からすれば、このお話は間違いなくハッピーエンドです。

…嘘です。本当は悲しいですよね、こんな結末。

ですが、これこそ本当によくあるお話です。

誰か一人を犠牲にして他を救う、これが一番簡単なハッピーエンドの作り方。

貴方にもあるんじゃないですか?

誰かを犠牲にして、見て見ぬ振りをしたこと。

自分を犠牲にして、誰かを救ったこと。

全てを知った後、もう一度喰い鬼の笑顔を見てみてください。

貴方はそこに彼女の、どんな感情を見ますか?

今回は感情に訴えるゲームを作ったつもりです。

少しでも皆さんの心に刺さっていたら本望です。

ちょっと真面目に書きすぎて吐きそうなので、この辺にしときます。

この度は、ゲームをプレイして頂きありがとうございました。

ではまた。

2020.05.14

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